樹脂感光時間の試験例

樹脂感光時間の試験例 1

太陽光で作成できる樹脂はんこ、すたんぷつくーる!作成のポイント

樹脂版の感光は天気の良い日に行いましょう

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ここでは感光時間の試験について例をあげます

※試験例は「すたんぷつくーる!樹脂」で試験をしております。

その他に

・れたぷれ!樹脂版

・すたんぷつくーる!PLUS+樹脂版

それぞれに厚みや感光時間が異なります、作成前に、必ず以下試験を実施しましょう。

この工程を省略されると高い確率で作成に失敗してしまいます。

 

まず、樹脂版の端を数ミリから1cm未満で切り取ります。

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保護フィルムがはがれますが、試験なので保護フィルムをそのまま使用します。

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はがれた保護フィルムにのりスプレーをして、再度樹脂に貼り付けます

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これを小さくいくつかに切り分けます

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油性マジックで保護フィルム側を半分程度塗りつぶします、

これはネガフィルムを印刷した黒塗り部分に相当します

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フィルムが透明から乳白色に変更になり、感光時間を長めにする必要がございます。

下記試験では2分~5分で行っておりますが、10分~15分程度で試験をお勧めいたします。

次に、裏面に「2’00”」「3’00”」「4’00”」「5’00”」と記します

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 黒い紙等、光を反射させない布や紙等を下に敷きます、今回はわかりやすいように印刷したものを使っています。

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ストップウォッチ等時間を測定できるものを用意し、いざっ感光開始です

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各設定した時間ごとに樹脂を遮光性のある袋等に回収していきます。

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感光が終わったら水で洗い出しをして状態を確認します

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まずは「2’00”」の樹脂、硬化してますが、爪でがりがりやると崩れていきます

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次に「3’00”」の樹脂、爪でがりがりやると、真ん中のあたりが崩れて窪みができています

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次に「4’00”」爪でがりがりやっても崩れませんでしたが、表面がほんの少し溶けたところがある感じがします

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最後に「5’00”」爪でがりがりしても削れも無く(少し擦った跡はありますが)凸面の仕上がりとしては

問題ない状態です

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この日は「5’00”」前後の感光が最適のようです。

 

ただし、今回は保護フィルムに「油性マジック」で塗りつぶしをしておりますが、

プリンター印刷のネガフィルムで「黒印刷が薄い」場合に「5’00”」で感光させると

紫外線が黒印刷部分も透過して凹部も硬化してしまう事もあります、

ネガフィルムは印刷後、裏返して「油性マジック」で塗りつぶすと失敗が少なくなります。

また、その他の方法として、黒印刷フィルムを2枚重ねて黒印刷部分が、より紫外線を通さないようにして

作成する方法もあります。

(注意!感光時に重ねたフィルムがずれていたりすると完成した印面がぼんやりぼやけますので、ぴったりと重ねます)

 

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