レザークラフト刻印には【れたぷれ!】を使う理由①~樹脂版作成~

レザークラフトの刻印には【れたぷれ!】をお勧めする理由がいくつかあります。

【れたぷれ!】は自分で凸版を作成する硬質タイプの樹脂版です。

光(紫外線)にあたると硬化する特殊な樹脂版になっており、硬化していない樹脂は

水に漬けると溶けて行きます。この特性を使って凸版の樹脂を作成するキットです。

【樹脂版作成手順】

凸版にしたい画像を作成します。

今回は上記の画像を使います。下ラインの真ん中にある「凸」の画像は文字を画像のように

使ってみました。「凸版」の凸です。

まずは光を遮る為のネガフィルムを作成します。

画像を白黒反転しさらに水平反転します。

これを透明フィルムに2枚プリントアウトします。

2枚で印刷した理由は1枚だと黒濃度が足りず、光を透過させてしまうため、2枚重ねて遮光度を

上げます。

 

少し重ねた部分が黒が濃くなり光を遮るのがわかります。

ズレのないよう片方に軽く「貼ってはがせるのりスプレー」をかけて、ぴったりと合わせます。

樹脂版を普通のハサミでネガフィルムの画像より少し大きめにカットします。

4分の1しか使わないので、残りでサイズ違いのものを作ったり、違うバージョンを作ったり

できます。

複数の刻印を通常オーダーした場合はコストがかさばりますが、これなら安上がりです。

光にあてる場合にほんの少しの隙間にも光が入り硬化するので、ネガフィルムと樹脂版も

ぴったりとくっつける必要があります。

ネガフィルム側に再度軽くのりスプレーをかけて樹脂版と密着させます。

感光フレームにセットして、太陽光やUVライトで感光させます。

 

最初は樹脂版を小さく(5mm角程度)切り光をあてて硬化に最適な時間を測定します。

※その日の天気、季節によって硬化に必要な時間が変動します。

感光が終わったら樹脂版を水に漬けて不要部分を落として行きます。

水に漬けると、光を当てなかった部分(不要部分)は白く濁り溶け出します。

ブラシを使ってやさしく不用樹脂を落として行きます。

樹脂を最後まで落として行くと土台となるフィルムが見えてきますが、半分ぐらいまで落とす程度

で止めると凸部分がキレイに作成できます。特に細い線や細かい文字等は深くまで樹脂を落とさない

事をお勧めします。

 

樹脂落としが終わったら再度光にあて(感光)全体を完全硬化させます。

これで刻印となる樹脂版は完成です。


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