浅い凹みと深い凹みの2種類で作る活版印刷
今回は、印刷時に使う樹脂を2種類使い、浅い凹み、深い凹みで印刷する技を紹介します。
使う2種類の樹脂は
浅い凹み用
・すたんぷつくーる!樹脂
深い凹み用
・れたぷれ!樹脂
すたんぷつくーる!樹脂は「はんこ」作成用としている樹脂ですが、活版印刷で利用も可能です。
この画像はすたんぷつくーる!樹脂で「吹き出し」部分を凸版作成して横から撮影したものです。
れたぷれ!樹脂のおよそ3分の2程度の厚みとなります。
[ミニ]レタープレスコンボキットで印刷する際は付属する厚み調整紙を2枚使って厚さ調整をして
印刷機にかけます。
インク無しで空押しした場合はこのようになります。
浅く凹みを得られる状態となります。
今回は蛍光色を薄めた色でこの「吹き出し」部分を印刷します。
専用のインク【れたぷれ!ink】には原色しかありませんので、ある調整を行います。
シルクスクリーンや版画用等の「油性インク」今回は「プリントゴッコ」の蛍光インクを
使用します、そのままのインクでは粘度が低すぎるために、印刷のプレス時にインクが凸版の
外にインクが押し出されてしまいキレイに印刷ができないために、【れたぷれ!inkの素】を
5対5前後の割合で混ぜて活版印刷が可能なインクの状態に調整します。
※【れたぷれ!inkの素】については後日詳細を報告いたします。
各色で同じ工程で印刷を繰り返します。
今回は3色、蛍光グリーン、蛍光オレンジ、蛍光ピンクで印刷してみました。
各色きれいに刷れるとこれだけで満足してしまいそうになります。
1段目の凹みの印刷が終わったら、次に深めの凹みの樹脂(れたぷれ!樹脂)での印刷
吹き出し部分で1段階凹みが出来、さらに文字印刷部分でさらに凹みを作り2段階で印刷されている
のがわかります。
蛍光色はブラックライトや紫外線ライトで発色する特性があります。
見た目おもちゃの印刷機ですが、高度な技も使えるんですよ。
また、今回のように活版印刷用のインクではないものを使えるようになるのか?の【れたぷれ!inkの素】
についても後日お知らせいたします。