自分で小口染めをする”ずるい小口染め”

 



自分でも「キレイな発色で小口染めができる」”ずるい小口染め”の方法です。
これまでいくつもの”ずるい”(プロならやらない)方法で活版印刷やスタンプ等を行って来ました、常習犯です。どうも、常習犯です。
写真はまるでプロの業者のホームページで「オーダー受け付けます」の画像を使ったと思えるぐらいの仕上がりの小口染めができてると思います。
今回はこの”プロの業者のホームページで「オーダー受け付けます」の画像”ぐらいキレイに仕上がる小口染めの方法をご紹介したいと思います。
小口染めを個人でやる場合は通常蛍光ペン等でフチを塗る、ほぼこの方法になると思います。

蛍光ペンの種類や塗り方にもよりますが、紙ににじみ込んで”にじみ”が汚くなったり、何度もペンを往復させて塗る事で、濃い薄いで均一な濃度で塗る事が出来なかったりで、”自作”が丸出しになってしまいます。
今回の方法でも「デメリット」部分はありますが、それを上回るメリットがあると思い、この方法を紹介したいと思います。
メリット部分
・ムラがなく均一な仕上がり
・濃い色のカードでも発色良く仕上がる
・単色のみではなくあらゆるデザインを使う事ができる
・失敗してもやり直せる
特に「濃い色のカードに発色良く仕上がる」はプロでも難しくオーダーできる所も少ないと思われます。

作業工程

この時点で”染め”ではなく”貼り”になります。
そう、「小口貼り」になります。
ここ数年で、「マスキングテープ”マステ”」が100均を含め、かなり多くの色やデザインが販売されるようになりました。
通常小口染めは単色のみになりますが、この方法ならいくらでもデザインのある小口染めができるというメリットがあります。
小口を際立たせる為に今回は”紙の厚み”を増して作業を行いました。また、厚みのある方がこのやり方の場合は「やりやすくなる」というポイントもあります。
幅のある両面テープで、2枚の”クッション紙”を貼り合わせています。
ここで、2枚がピッタリ合うように気をつけます、ズレがあり”段差”ができてしまうと後の工程が上手く行かなくなるので、慎重に合わせて貼って行きます。
クリップと小さめのブックエンド2枚で挟むと両手でテープが貼れてやりやすくなります。
ペン等丸まった部分で、こすり付けしっかり圧着させると少し剥がれにくくなります。
後はカッター”貼ったら切る”の繰り返しになります。
ちょっとした切り残しが出るとそれを切るのが難しくなります、また「ギザギザッ」となってしまう事もあります。ただ、”染め”とは違って失敗しても「剥がせ」ば再度やり直す事ができます。

ちょっとした道具

なくてもいいのですが、道具にちょっとした工夫をします。
2枚の木を段差を付けて両面テープで貼り、カッター刃がピッタリになるボール紙でちょっとした道具を作りました。
カッターの刃は「片刃」を使うと”紙の面ピッタリにマステをカット”できます。
紙をピッタリ木の面に付けスライドさせると、面から出ているマステがカットされます。
作業効率が上がったかは微妙ですが、”ちょっとした切り残し”が出なくなりました。
今回の方法では、1枚1枚と手間がかかる方法ですので、大量なカードに行う事は困難ですが、個人の観賞用、特別な人への特別なカードを贈る時に使えるかと思います。
使うマステの蛍光の発色は100均のものより、本家の「mt」のものが良かったです。
”目が痛いほど突き刺さる蛍光カラー”
”染め”の場合色のあるカードでは発色良く仕上げるのが困難でほとんどの印刷会社さんでも「白いカード」のみの加工が多いかと思います、それを個人が自作でというのがこの方法の強み。
このような濃いカードでも良い発色。
工程を知らずに仕上がった写真だけ見せたら、”プロに依頼して作成した”ものにしか見えない仕上がり。
カッターで切るだけなので、誰にでも作成可能です。
ただ、細かい作業の上刃物を使うので8割ぐらいの確率であちこちケガをします。
そこは慎重に、りきまずに気を付けて作業を行ってください。
下側の2枚は”水色にラメ”「染め」なら現状は単色、主に蛍光が主流ですが、模様入りのデザインを使う事がこの方法なら簡単にできるメリットがあります。
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