はじめての革包丁~砥ぎ~②100均サンドペーパー砥ぎ

 


前回の「~砥ぎ~①」では「しのぎ面(砥いだ面)」を17度に成型する工程でした。
今回は100均のサンドペーパーで仕上げの手前までの砥ぎの工程となります。

通常はいくつかの番手の仕上げ砥石を用意するのが一般的ですが、仕上げ砥石は高額で揃えるにはそこそこの覚悟が必要になります。
また、砥石を使う場合はこまめに「平面出し」をする必要があります。サンドペーパーの下にガラス板を置くことで、常時平面状態で砥ぎが行えるので、その工程を省くこともできます。

100均ガラス板

100均でガラス板を探します。現在見つけられるものには、「フォトフレーム」や「鏡」程度になります、ガラス製の板を探して用意します。
今回はフォトフレームのこちらのガラス板を使用します。

砥ぎ角度固定治具の作成

前回の刃先成形の砥ぎ治具から樹脂製の砥ぎ治具に変更します。
個々の革包丁にそれぞれ専用の砥ぎ治具を作成しておくことで、切れが悪くなった時の砥ぎ直しの角度固定が簡易になります。
ここでもガラス板の「平面」を使って治具を作成していきます。
砥ぎ角度固定樹脂】は粒状の樹脂をお湯で柔らかくして成形して冷めると固まる樹脂となります、この樹脂で「脱着可能」な角度を固定する治具を作成します。
革包丁を両側から挟み、さらにショルダー部分にひっかかるように成形します。

砥ぐときにはこの治具を装着すれば、毎回同じ角度で砥ぐ事ができるようになります。

サンドペーパー砥ぎ

サンドペーパーは板等にマスキングテープと両面テープを使って固定し、間にガラス板をあてる形にします。
前回のダイヤモンド砥石#600で刃先に「カエリ」ができるまで砥いだ後の状態の続きになりますので、裏の刃先のカエリを落としていきます。
毎回番手を上げたら裏の刃先のカエリを取るところからとなります。
番手を落とす感じとなりますが、サンドペーパー#240で行います。
裏の刃先がサンドペーパーで擦れてる傷が均等になるまで砥ぎをします。
擦れ傷が均等になったら表面(しのぎ面)の砥ぎへ移ります。
必ず刃先に「カエリ」が左端から右端まで均等に出るまで砥ぎます。
★「カエリ」が出るまでが重要です。
サンドペーパーにも砥ぎカスで汚れが出てきますので、メラミンスポンジでこまめに落として砥ぎを繰り返します。

番手を上げて行く

#240→#400→#800→#1200→#2000と裏と表の砥ぎを繰り返しながら番手を上げて行きます。
番手を上げたら裏の「カエリ」を落として、均等な傷になったら表(しのぎ)の砥ぎへ
しのぎの砥ぎは必ず「カエリ」が出るまで砥ぎ続け、カエリが出たら番手を上げる
を繰り返すと★必ず切れる革包丁に仕上がります★

次回 ③100均革砥ではなく?へ続きます。


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